October 17, 2020

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オリビア・ニュートンジョンの全盛期と言ったらいいだろうか。

 本作品ではセクシーで可憐、その両方の顔を見せてくれた。

 清純派からワイルド系へイメチェンする劇中、その変身ぶりもまた素晴らしい。

 当時のオリビアはカントリーからポップスへと転身した点で、今で言えばテイラー・スイフトを髣髴とさせる。

 しかしその美貌とスタイルは郡を抜いている。


 この映画に影響を受け、オリビアのような細身の女を射止め抱きしめることを何度も夢想した覚えがある。

 彼女自身、この評価に気をよくしたのか、アルバム「フィジカル」のPVでもセクシーな肢体を披露し、セクシー路線へと傾いた。



 このブロードウェイのヒットミュージカルを映画化した作品は、オリビアの魅力を余すところなく映し出している。


 サタデーナイト・フィーバーでいちやくトップアクターとなったトラボルタを迎えた学園ミュージカルものである。

 矢継ぎ早にダンス映画をトップで駆け抜けた当時のトラボルタは恵まれ過ぎていたかも知れない。

 傲慢な態度が批判され、一時はスクリーンから遠ざかることになった。


 原作のミュージカルとまるで違和感がない演出がされており映画としては申し分がないが、中味はというとハッピーであるというに尽きる単純なものだ。
 

 ダンスはテクニックというより雰囲気重視で、往年のアステアなどの時代の雰囲気を思わせるものがある。

 その後、ダンス映画というのが盛んに作られるようになったが、それらとは別でごくクラシックなものだ。



 このグリースに対するアンチテーゼというか皮肉として「ヘアスプレー」という作品が生まれたと言える。

 そこには深い思想があると言え、興味深い。

 あえて言えば、ヘアスプレーのジョン・ウォーターズ監督は、本作グリースのような、美男美女たちの弾けるようなエネルギー、ひたすら明るく若い青春時代を謳歌することを描いた映画を「グロテスク」と考えたのだろう。


 グリースと比較すると面白いと思う。

 ヘアスプレーは原作が映画であり、のちにミュージカル劇となったから本作品とは逆である。

 




(14:09)
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